リッチマン・プアウーマン⁉ 就活ラブが起こってしまう心理学的理由とは
「就活恋愛って本当にあるのか?」
こんなことを思ったことはありませんか?
こう見えてハニーは大学で心理学を専攻しておりまして、中でも恋愛心理学については一時期かなり勉強しましたので、今回はその知識を基に「就活ラブ」を心理学的に解剖してみます。
えぇ、就職活動は“恋愛目的”で行うものではありませんよ。断じて。
■16卒内定者に聞いた「リクラブの経験はありますか?」
しかし、実際に気になってしまうの仕方ないですよね。ということで16卒の先輩76人に聞いてみました。
このアンケートの結果、14%の人が「はい」と答えています。
正直、リクラブ経験者はもっと少ないと思っていましたが、思ったよりも就職活動で素敵な人と巡り合うこともあるようです。
■なぜ就職活動で恋心が芽生えるのか
今回は、有斐閣から出版されているアルマシリーズの『心理学・入門』を参考にしながら「就活ラブが起こるワケ」を説明していきます。
・グループワークは最強!「好意の返報性」とは
人は他人から好意を抱かれると、その他人に好意を抱くようになります。この性質を「好意の返報性」と呼びます。
考えてみてください、グループワークなどで、人の意見に対して、初めから否定する人なんていませんよね。
そう、グループワークでは、意見を否定することは良しとされていないため、必然的にこの「好意の返報性」が働きやすい環境だといえるのです。
・「不安とワクワク」吊り橋効果
これは有名な理論ですよね。人は肯定的であれ、否定的であれ、感情が高まっているときに恋に落ちやすいんです。
高校生の時、卒業前にカップルがやたらと増えるのも、「卒業」や「進学」という不安とワクワクの感情の高まりがあるからなんだそう。
要するに、本来、環境が刺激となって生まれている「感情の高まり」を、他人からの刺激だと勘違いしてしまう、というのがこの吊り橋効果です。
就職活動も「不安」と「ワクワク」でいっぱいですよね。そりゃ、人生の中でもかなりビッグなイベントの一つですし。
■「一目惚れ」も偶然じゃない⁉
余談ですが、ロマンチックの典型とも言われている「一目惚れ」も実は運命なんかじゃなかったりします。
一目惚れの相手は結局、昔好きだった人や、家族に顔が似ていることが多いそうです。
例えばA君が毎回あなたの話をすごく優しく聞いてくれるとします。
初めは、「優しく聞いてくれる」という事象に対して喜びを感じます。そしてそれが繰り返されるうちに「A君の顔」=「優しく私の話を聞いてくれる」というイメージが先行します。
こうなると、A君の顔をみるとうれしくなる、つまりは似た要素を持つ顔に一目惚れする、というわワケです。
今回は就職活動とは直接は関係ありませんが、「モテる」ことは就職活動においても非常に重要です。
心理学も息抜きに丁度いいくらいの楽しさですよ。
※ 恋愛はマーケティングに似ている!マーケティング面談のお知らせ
■参考書籍
『心理学・入門』出版社:株式会社有斐閣 著者:サトウタツヤ・渡邊芳之